瞬間湯沸器の取付工事や取替作業は素人が自分でできる?やってもいいのか?

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瞬間湯沸器の取付工事のやり方
瞬間湯沸器は30~40年くらい昔の住宅には必ず台所についていたものです。
でも、最近の住宅からはほとんど姿を消しつつあります。
今では、かなり古い住宅の台所に設置されている物の取替え需要しかなくなりました。

その理由として、台所の美観向上のためと大型給湯器の普及による給湯設備の充実が挙げられます。
そしてもう一つの理由として、安全性の問題もあるんです。

でも、瞬間湯沸器は、最近の給湯器とは比べ物にならないくらい便利で使いやすいものなんですよね。

5号という小さな給湯能力でありながら、熱湯型とも呼ばれ沸騰したお湯が出せるという特徴を持っています。
今回はそんな小型瞬間湯沸器について書いてみたいと思います。

参考記事⇒ガス瞬間湯沸器はどのメーカーが良いの?壊れにくいのは?ノーリツかリンナイか?


台所についている湯沸器ってどんなの?

台所についている湯沸器は、5号の給湯能力をもったもののみ現在出回っています。
正確な呼び方は、5号小型瞬間湯沸器といいます。

よく、「給湯器」という言葉を耳にしたりするかと思いますが、「給湯器(きゅうとうき)」と「湯沸器(ゆわかしき)」には明確な機能の違いがあります。

最も大きな機能の違いは「沸騰したお湯が出せるか」ということです。
湯沸器はその名の通り、沸騰したお湯が出せるというのが最大の特徴なのです。

対して給湯器は、ほとんどのもので最高60℃、高く設定されている給湯器でも70℃までのお湯しか出せません。
この設定温度も、あくまでも給湯器で作られる温度のことなので、距離の離れた台所などに到達するまでにかなり温度が下がってしまっています。

給湯器が沸騰したお湯を出せない理由は?

給湯器が湯沸器のように沸騰したお湯を出せないのには理由があります。

給湯器が沸騰したお湯を出せない理由は、設置されている場所にあるんです。

湯沸器というのは本体に大きなボタンがあって、そのボタンをワンプッシュするだけで手軽にお湯が出せます。

設置場所は、台所のシンクの真上あたりについていることがほとんどです。

そしてそのお湯は、湯沸器本体に付いている「出湯管(しゅっとうかん)」と呼ばれる金属製のジャバラの管を通って出てきます。
湯沸器で作られる熱湯は、他の配管や蛇口などを通らないわけです。

対して給湯器はほとんどのものが屋外に設置されていて、台所などの蛇口までは給湯配管を通ってお湯が送られてきます。

もし、給湯器で沸騰するようなお湯が作られてしまうと、途中の配管や蛇口が高温に耐えられなくなってすぐに破損してしまうんです。

現在の住宅のほとんどは、架橋ポリエチレン管という半透明のプラスチックのような素材でお湯の配管をしています。
この架橋ポリエチレン管は、比較的高温にも耐えられる材質ではあるのですが、耐熱温度は95℃程度までとなっています。

さらに、配管には必ずつなぎ目が存在するのですが、そのつなぎ目には漏れ止めのためにゴムや紙のパッキンが使用されています。
現在のお湯の配管には、高温に耐えるパッキンが使われていることが多くなりましたが、それでも耐熱温度は80℃程度までです。

給湯配管は見えない床下や壁の中を通っているため、もし破損して水漏れを起こしてもなかなか気付くことができません。
もしマンションなどで水漏れを起こそうものなら、大惨事になってしまいます。

そして、ほとんどの台所には、シングルレバー水栓と呼ばれるレバーを上げ下げするだけでお湯を出したり止めたり出来る蛇口が設置されています。
このシングルレバー水栓の蛇口のつなぎ目などにもゴムパッキンがいくつも使われているので、高温のお湯を通すとすぐに劣化して水漏れを起こすようになってしまいます。

こういったことから、現在の給湯器では沸騰するようなお湯は出さない様に設計されているのです。

そもそも給湯器自体も、沸騰するようなお湯を作ると負荷が大きすぎて、著しく寿命が短くなってしまうんですよね。

それ以外にも、複数の蛇口から出るお湯が沸騰していると安全性にも問題がありますし、どうやっても途中で冷めてしまうので沸かし直しが必ず必要になるという非効率さもありますからね。

湯沸器はもうほとんど製造されていない?

現在新しく建築されているような住宅に小型瞬間湯沸器が設置されることはなくなりました。

見た目や場所、排気の問題など、いろいろとネックになることが多いという理由からです。

それでも、ボタンを押してすぐにお湯が出るというのは、本当に便利なものです。

給湯器でお湯が出るにも関わらず、使いにくいから瞬間湯沸器を設置したいという相談がちょくちょくあるくらいです。

離れたところにある給湯器だと、ちょっとした洗い物や手を洗うくらいなら、暖かいお湯が出てくる前に済んじゃいますからね。

でも、ほとんどの場合は、湯沸器用のガスの配管や水道の配管が設置位置に無い為、大掛かりな工事が必要になってしまいます。金額も結構な額が掛かりますので、結局は諦めざるをえないでしょう。

とは言え、既存の住宅には戸建てや集合住宅を問わず、まだまだ設置されているところは多く、瞬間湯沸器特有のメリットも大きいことから未だに需要が多いのは確かなのです。

製造メーカーも数年ごとに新しいデザインへの変更や、安全装置の追加などをしつつ販売し続けています。

現在もリンナイ、ノーリツ、パロマと3大メーカーが製造・販売しています。

もう小型湯沸器はなくなる?

高度経済成長期に建てられた都営、県営、市営などの公営住宅にはほとんどこの瞬間湯沸器が設置されていました。

最近はこういった公営住宅の老朽化が進み、かなりの数の公営住宅が立て替えられてきています。

最近の公営住宅は据え付けの大型給湯器に切り替わっていますので、今後はかなり速い速度で瞬間湯沸器の需要がしぼんでいくのではないかと思います。

そんな中、一番の心配事は使用者の横着な使用方法が原因の事故が起きていることで、どんどん安全装置や設置基準が厳しくなってきていることです。

このままいくと、現在は法律上認められている屋内への湯沸器の設置が禁止になってしまいかねません。

現在でも、ガス消費量が12kw以上の湯沸器には排気筒の設置が義務付けられているので、あながち考えられない事でもないのです。

是非正しい使用方法を守って使ってもらい、異常があったらすぐにメーカーに見てもらうなどの対応を心掛けてくださいね。

昔みたいに自分で取付工事していいの?

小型瞬間湯沸器を自分で交換工事
現在の湯沸器は、すべて有資格者の施工のもと、ネジ接続でガスの配管をしなければいけないと法律で定められています。

昔はガスコンロと同じく、自分でホースを買ってきて接続しても問題ありませんでしたし、接続部材も簡単に入手できました。

ところが、設置状況の判断などが出来ない素人が設置した湯沸器による事故が多発したことを受けて、給排気などの判断も同時に行うべきだという意味もあり、現在は必ず資格を持った作業者による設置が義務付けられています。

たまに、「こんなの簡単にできる」といって自分でやってしまっている人が見受けられますが、決まりは決まりです。ちゃんと守りましょう。
ほとんどの事故は「自分は大丈夫」と思っている人が起こしているのです。

無資格施工は、車を無免許で運転して死亡事故を起こしている輩と変わりません。

最も厄介なのは、無資格者(無資格業者)は危険な工事をしても何が危険なのかに気が付かないということなのです。

更にいうと、小型瞬間湯沸器の取替え程度であれば、ほとんどの場合「ガス可とう管接続工事監督者」もしくは「液化石油ガス設備士」の資格があれば法律上、ガス管の接続(ガス栓より先に限る)自体は出来ます。

ところが、設置状況の判断については「ガス消費機器設置工事監督者(通称とっかん法)」の知識や経験が必要になるのです(特監法の資格自体は必要ないですが)。

「出来る」と「安全」はイコールではないということを肝に銘じて、絶対に無資格での取付はしないでください。

ちなみに無資格施工は、ガス事業法第54条に「ガス事業者の承諾を得ないでみだりにガス工作物の施設を変更した者は、 50万円以下の罰金に処する」やLPガスだと「液化石油ガス設備士以外の者が工事をした時、3ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金」などと定めた法律があり、刑法に触れるので通報等で発覚しただけで(事故の有無にかかわらず)刑事罰に処せられます。
いわゆる前科者になれるわけです。

そして、万が一事故が起きた場合のリスクも当然負います。

通常、火災などで隣家に延焼した場合や、消火活動によって隣家を水浸しにしてしまった場合は、損害賠償の責任を負いません。

ところが、無資格で行った工事が原因でガス爆発や火災を引き起こした場合は、「重過失による出火」となり損害賠償の責任を負うことになります。

たかだか1万円ちょっとでガスの接続材料も込みで依頼できるのですから、わざわざ大きなリスクを負ってやるようなことではありません。
素直にいい業者を探して依頼してください。


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